2014/03/09

フルーツ・オブ・パッション(ポンピドゥー・センター・コレクション)


兵庫県立美術館のポンピドゥーセンター・コレクションを鑑賞。
本場パリのポンピドゥーは幾度か足を運んだけど、
今回見たのはほとんど初めて作品でした。

大きめのインスタレーションが多いので点数は少なめだけど、
好みなインスタレーションがあって楽しめた。
モダンアートは、抽象絵画は取っ付きにくいけど、
インスタレーションは視覚的に感じ、解説を見て
なるほど〜と楽しめる作品が多いのが楽しい。

国内外で何度か見たことのある、写真↑のエルネスト・ネト
(ブラジル)の他、以下特に気に入った作品。
ちなみに、エルネスト・ネトの作品は今回ウコンや胡椒など
香辛料が使用され、嗅覚のオプション付き。

※各作品の画像がないので、ネットから(主に海外サイト)
色々拝借しました。
図録1500円だったようなので(後でネットで調べたら)
購入しても良かった。。


レアンドロ・エルリッヒ「眺め」
leandro erlich 'the view'

金沢21世紀美術館の「スイミングプール」のアーティスト。
ブエノスアイレス出身らしい、知らなかった。
「スイミングプール」も好きだけど、同じ視覚空間を利用した
騙し絵の手法ながら全く違う仕掛けで、キャプション見ないと
わからないくらい違う感じで気に入った!

入り口入って真っ暗で何もない!と思ったら左手に窓があり、
対面に上の画像のようなアパートが見える。
アパートそれぞれの窓は動く映像で、生の人間のよう。
アパートの一室(自分がいる場所)から他人の部屋を
覗き見するような騙し絵が面白い。
錯覚させる映像を見ていて、オゾンの「危険なプロット
のラストシーンを思い出した。
もしかして、オゾンはこの作品からヒントを得たのかな。


ハンス=ペーター・フェルドマン「影絵芝居」
hans-peter feldmann 'shadow play (paris)'

壁面に映し出された走馬灯のような影絵映像は幻想的で美しく、
手前の統一感のない物品(作者の子供時代の玩具やガラクタなど)
を見るのも興味深い。


ジェイソン・ローズ「ボーブールの雌猫」
jason rhoades 'chatte de beaubourg'

一見ポップで美しいビジュアルだけどキャプションを
読んだら面白味が増した作品。
現代版シャンデリアらしく、ネオンライトに書かれた
フランス語の単語(ホタテ貝や羊とかだったかな)が
女性器の隠語というのがユニーク。


アンジェラ・ブロック「ハイブリッド・ソング・ボックス4」
angela bulloch 'hybrid song box 4'

箱から漏れる光と音が神秘的で美しい。


他にも色々、美術館サイトより展示アーティストの情報。
展示は、3月23日(日)まで。

翌日は「アクアリウム」展見て来ました。(後日写真アップ予定)
国立国際美術館で開催中の「アンドレアス・グルスキー」展
前売り買ったので、早く見に行きたい!