2014/03/09

フルーツ・オブ・パッション(ポンピドゥー・センター・コレクション)


兵庫県立美術館のポンピドゥーセンター・コレクションを鑑賞。
本場パリのポンピドゥーは幾度か足を運んだけど、
今回見たのはほとんど初めて作品でした。

大きめのインスタレーションが多いので点数は少なめだけど、
好みなインスタレーションがあって楽しめた。
モダンアートは、抽象絵画は取っ付きにくいけど、
インスタレーションは視覚的に感じ、解説を見て
なるほど〜と楽しめる作品が多いのが楽しい。

国内外で何度か見たことのある、写真↑のエルネスト・ネト
(ブラジル)の他、以下特に気に入った作品。
ちなみに、エルネスト・ネトの作品は今回ウコンや胡椒など
香辛料が使用され、嗅覚のオプション付き。

※各作品の画像がないので、ネットから(主に海外サイト)
色々拝借しました。
図録1500円だったようなので(後でネットで調べたら)
購入しても良かった。。


レアンドロ・エルリッヒ「眺め」
leandro erlich 'the view'

金沢21世紀美術館の「スイミングプール」のアーティスト。
ブエノスアイレス出身らしい、知らなかった。
「スイミングプール」も好きだけど、同じ視覚空間を利用した
騙し絵の手法ながら全く違う仕掛けで、キャプション見ないと
わからないくらい違う感じで気に入った!

入り口入って真っ暗で何もない!と思ったら左手に窓があり、
対面に上の画像のようなアパートが見える。
アパートそれぞれの窓は動く映像で、生の人間のよう。
アパートの一室(自分がいる場所)から他人の部屋を
覗き見するような騙し絵が面白い。
錯覚させる映像を見ていて、オゾンの「危険なプロット
のラストシーンを思い出した。
もしかして、オゾンはこの作品からヒントを得たのかな。


ハンス=ペーター・フェルドマン「影絵芝居」
hans-peter feldmann 'shadow play (paris)'

壁面に映し出された走馬灯のような影絵映像は幻想的で美しく、
手前の統一感のない物品(作者の子供時代の玩具やガラクタなど)
を見るのも興味深い。


ジェイソン・ローズ「ボーブールの雌猫」
jason rhoades 'chatte de beaubourg'

一見ポップで美しいビジュアルだけどキャプションを
読んだら面白味が増した作品。
現代版シャンデリアらしく、ネオンライトに書かれた
フランス語の単語(ホタテ貝や羊とかだったかな)が
女性器の隠語というのがユニーク。


アンジェラ・ブロック「ハイブリッド・ソング・ボックス4」
angela bulloch 'hybrid song box 4'

箱から漏れる光と音が神秘的で美しい。


他にも色々、美術館サイトより展示アーティストの情報。
展示は、3月23日(日)まで。

翌日は「アクアリウム」展見て来ました。(後日写真アップ予定)
国立国際美術館で開催中の「アンドレアス・グルスキー」展
前売り買ったので、早く見に行きたい!

2014/02/28

17歳/jeune & jolie


2.19.2014 @なんばパークスシネマ ☆☆☆2/3
公式サイト→(※音声動画あり注意)

オゾンの新作「17歳」を鑑賞。
毎度作品ごとにカラーが異なって彩りのある監督。
前作「危険なプロット」から続いて美しいティーンをメインロールに、
スキャンダラスで際どい描写もありつつ、
終始ハラハラドキドキ
連続の見応え満載な
サスペンスミステリーの前作と比べ、
予告編で大体ストーリーが読み取れるので、割と淡々としている。
しかし、核心は謎のまま…で、心理ゲームのよう。
推測して行き着いたのは、
思春期の衝動と刺激的欲求?

鑑賞後、幾つかの「17歳」映画が蘇った。
悲しみよこんにちは17歳の肖像美しいひと(17歳だったか
わからないけど)など…背伸びして刺激を欲し、大人びているけど
少女と女の間を行き来する、残酷で小悪魔な美しき少女たち。
ヴァージン・スーサイズ」のラックス(キルスティン・ダンスト)
も17歳くらいだったかなと思ったら、何と14歳だった!
あの老け顔長女(ソフィアの親友のモデル)で17歳の設定だから、
ラックスは何て早熟な少女だったのだろう。。
70年代のアメリカという時代や環境もあるのかもしれないけど。

気まぐれなヒロイン、イザベルの美しさと残虐さに魅入った。
演じるマリーヌ・ヴァクトのルックスの美しさはもちろん、
挑発的で冷めた表情もいい。
さすがフランス女、脱ぎっぷりが良いけど、エロスより美しさが
際立つフォトジェニック。女性の方が見惚れるタイプかな。
グラマラスではないけど、寝そべる姿はBBのようなしなやかさ。
タイトル通り若く美しい娘と、対峙するオゾンのシニアミューズ、
ランプリング様が、束の間の登場ながら、若さと美しさに負けぬ
貫禄の美しさと存在感。
エレガントな白髪(はくはつ)に赤いルージュ、トレンチコートの
着こなしが素敵で、凛としたマダムの格好良さに圧倒されシビレた。
シーズン毎に流れるセンチメンタルなフランソワーズ・アルディの
挿入歌も利いてた。

本題とずれるけど、イザベルは裕福な家庭の子という設定らしいが、
身に付けてるものは至って普通のパリジェンヌらしい素朴な感じで、
どれが良い悪いの観点でなく、日米の現代っ子(特に裕福な)と
描かれ方の違いも興味を惹いた。

見てないので詳しくないけど、アメリカのドラマだと昔はビバヒル、
最近だとゴシップガールとか、裕福のレベルが違うのかもしれないけど、
全然世界観が違う。

日米のティーンや若者はがっちりアイメイクが主流、髪型も洋服も
バッチリでフェミニンなお洒落女子が多いけど、イザベルは普段
ほぼスッピンのナチュラルメイクに下ろしたロングヘアorシニョン、
カーキのモッズコートにジーンズのメンズライクなラフなファッション。
「美しいひと」の高校生ジュニーもほぼ同じようなカッコしてた。
しかも数年前…!あまり流行の変移がないのか。
周りのクラスメイトも地味めで、恋愛は早熟だけどファッションは
あまり気合い入ってなさそうなのが(良く言えばシンプル)リアル。
実質、一般的な若いパリジェンヌはフェミニンよりシックな人が多い。

しかし「商売」相手との密会時は実年齢より大人っぽく見せる為、
赤いルージュにロングヘアをなびかせ(こっそりママに借りた)
勝負服・大人スーツに
ピンヒールでさっそうと闊歩する姿はさすが
モデル出身なカッコ良さ。すごいギャップだった!

余談で長くなるけれど、ファッションの国民性について
少し思い出したので。

先日オランダ人30代女性旅行者と雑談した時に、言語を話さず、

欧米人同士の国籍の見分けが出来るかという質問した。
自分はアジア人同士は何となく服装や雰囲気で国籍が判るけど、
欧米系は言語のアクセント以外(しかも最近は流暢な英語を話せる
英語圏以外の人が多いので判断しづらい)ルックスだけで判断出来ず、
好奇心で聞いてみた。
体格や顔の造形的に、ラテンとゲルマンの違いは何となくわかるけど、
例えばオランダ人とドイツ人は何となく似てるけどわかるか聞いたら、
「わかる」そうで「違いは?」と聞いたところ、靴を見れば判るそう。
ドイツ人の方がセンスが少し良いらしい。
一例ですが、意外な発見でした。今度から着目してみようかな。

☆こちらで「17歳」のヒロイン、イザベルを描いたドローイングを
少しアップしています→ よろしければ併せてご覧下さい。
感想メモはほぼ同じです。

2014/02/12

ビフォア・ミッドナイト/before midnight

2013年の振り返りシネマメモも序盤で停滞状態ですが
(下書きしたまままとめきれず)忘れない内に最近見た近作を
メモしておきます。


1.22.wed 2014 @シネリーブル梅田 ☆☆☆2/3
公式サイト→(※音声動画あり注意)

イーサン&ジュリー主演、リンクレイター監督チームの
楽しみにしてた「before〜」シリーズ第3弾。
before sunrise(20代)→sunset(30代)midnight(40代
タイトルが毎回洒落てますね。

ヨーロッパ旅行中の旅先で出会った若者たちの美しく初々しい
ロマンティックな第1章、
9年後、30代の二人がパリで運命的でロマンティックな再会を
描いた少し大人ロマンティックな第2章、
さらに9年後、めでたくパートナーになり可愛い子供をもうけた
二人(事実婚なのがいかにもフランスらしい)がバカンス先の
ギリシャで夫婦ゲンカ勃発。中年カップルの危機を描いた
現実的な第3章の本作。

理想だけでは生きていけない中年時代突入で、前2作と比べ、
ロマンティックな要素は控えめ、赤裸々な現実を突きつけた、
中年男女のトークバトルが大半でシニカルでコミカル。
特に、ジュリー扮するセリーヌの下ネタ&マシンガントークは
面白さと疲労感の半々。

現実的で真面目なセリーヌの言い分は正論だが、
理想主義の作家ジェシー(イーサン)と対照的で、
ヒステリー炸裂なセリーヌに罵倒されるジェシーが不憫で
ちょっと同情。
愛息からの電話を悪気なくセリーヌが2度も切っちゃうとか
無神経過ぎるし、その上逆ギレ。。
ヒステリックにまくしたてるジュリーの威圧感が疲れたけど、
そんな彼女を見捨ないジェシーの包容力は男らしく
久々のチーム・リンクレイター作品が見られて嬉しい。

昨年見たジュリー監督・主演の「2days in NY」ではそんなに
中年体型でなかった気がするけど、今回自虐的に中年太りを
ネタにした役作りなのか、どっしり貫禄ある体型になった
ジュリー姉さん
たるんだボディの上、出しっぱなしで放置した乳はムードも
セクシーさもゼロ、オカン丸出しの笑劇。。
ジュリー!別の意味で体張り過ぎッ!(ワロタけど)

イーサンも同年代の俳優に比べ、実年齢以上の老けぶりで
(俳優って若く見えそうなのに)しばらく見てなかったけど
結構苦労してるのかな、と思ったり。

二人の老け加減は否定的に「劣化」を指摘したいわけでなく、
シリーズ20年の月日の経過をリアルに表しているし、
本作品シリーズのファンは(私を含め)今後も彼らの経過を
自分たちの老化と共に見守って行くのだろうな〜と思う。
以前、今作が最終章と噂を聞いた気がするけど、又しても
続編をほのめかすエンディング。次回は50代かな?

ところで、国民性を前面に出した下ネタトーク炸裂でお喋り、
男を尻に敷いた強気で饒舌なセリーヌのキャラは、
2days〜シリーズのマリオンとかなりカブってましたね^^

監督も主演もやっちゃう(ついでにCDも出しちゃう)多才で、
インテリ・コメディエンヌなジュリーも好きだけど、
美しく聡明な女性なのでマンネリ化せず、
ティルダ・スウィントンやクリスティン・スコット・トーマス
とかのような、エキセントリックな役もエレガントな雰囲気の
中年女性も出来る、多ジャンルで活躍出来る中年女優として
今後も期待したいです。


2014/01/15

cine memo 1. ザ・フューチャー/the future


2.20.wed.2013 @梅田ガーデンシネマ ☆☆☆1/2 
公式サイト→
※各リンク先、音ありサイトに注意。

ミランダの映像作品は長編映画2作しか見てないけど
(短編小説「いちばんここに似合う人」は読んだ)
彼女の実年齢で等身大の視点で制作されていて、
前作はアラサーで未来への希望があって無邪気さがあり、
今作は中年に差し掛かり余生について考える女性が
将来を考え現実と向き合う不安や葛藤、悲観的思考、
エゴが生々しくシビアに描かれていた。

前作「君とボクの虹色の世界」はユニークなストーリー、
ビジュアルセンス、現実と夢見がちでガーリーな要素が
程良いバランスですごく好きな作品だったけど、
今回は幻想的な映像やユーモラスな要素もありつつ、
よりシュールでシニカルな作品だった。
恐らく、ヒロイン同様現実と向き合うべき世代なので
心がヒリヒリ、ズシンと気持ちが滅入った。
(この後ハシゴして、夢心地な「ルビー・スパークス」
を見たので順番的に救われた…)

ヒロインのソフィーは限られた時間で新しいことに
チャレンジし、オリジナルダンス制作を決意するものの、
三日坊主ならぬ一日でギブアップしちゃう根性なしで
(諦めるの早過ぎ〜w)パートナー裏切って浮気して
気を紛らせたり。。
ズルズル逃げ(負)の方向に向かってく様が見苦しく、
ネコを迎える為に始めたはずの新しい人生が、
自分たちのことで精一杯で悲劇を招き痛々しかった。
見た直後は思ったよりは重くないと思ったけど、
思い返してこうして文章にしてみるとヘビーな内容で
ちょっと後味良くなかったかな。。


とは言えひたすら重いわけではなく、
ソフィーの独特なヘッポコダンス↑は笑えるし、
彼女のファッションセンスは相変わらずツボで、
ワンピ↓とかワードローブはとても可愛かった。
顔出しなしのケガした老猫パウパウの声(ミランダの
声らしい)も可愛くて癒された♡



本題と脱線するけど…
ミランダ&マイク・ミルズとアニエス・ヴァルダ&
ジャック・ドゥミのカップルって何となくスタンスが
似てて、M.ミルズとJ.ドゥミの作品は男性だけど甘く
ロマンティックで優しさがあって娯楽的で、
逆にミランダとA.ヴァルダはパートナーの作風に比べ、
シニカルで現実的な作風のような気がする。

パッと多くは思い浮かばないけど、女性監督の方が逞しく
少しアグレッシブなのかな。
監督業も順調なジュリー・デルピーも若い頃は儚げな
パリジェンヌ美女イメージだったのが、良い意味で年々
タフで果敢に生きる自立した現代的な女性像が強くなり、
自身の監督作2days〜(paris/new york)シリーズ、
出演作のbefore〜(sunrise/sunset)シリーズの過程でも
反映されてますね。

中年になった新作「before midnight」でもさらに
逞しくなった姿(予告編見た感じ、体格も少し逞しく
なった感じがする…)を見るのが楽しみ。
年を重ねてタフに立ち向かうジュリーのキャラは爽快!



2013年DVD鑑賞映画リスト(備忘録)

2013年鑑賞したDVD映画、覚えてる範囲内で箇条書き。
♡=お気に入り、○=結構好き、△=普通、●=再鑑賞、*=図書館VHS
※こちらもまた余裕があれば、感想メモ書きたいと思います。

♡ミーン・ガールズ/mean girls(米)
♡鍵泥棒のメソッド(日)

○真夜中のピアニスト/de battre mon coeur s'est arrete(仏)
○モン・パリ/
 l'evenement le plus important depuis que l'homme a marche sur la lune(仏)
○恋のあしあと/les bien-aimes(仏)
○ダイアナ・ヴリーランド:伝説のファッショニスタ/
 diana vreeland: the eye has to travel(米)
○ローラーガールズ・ダイアリー/whip it(米)
○キャリー/carrie(米)
○サイコ/phycho(米)
○家族ゲーム(日)

△ハロルドとモード/harold and maude(米)
△脳内ニューヨーク/synecdoche, new york(米)
△つやのよる(日)
△月世界旅行&
メリエスの素晴らしき映画魔術/
 le votage dans la lune & le voyage extraordinaire(仏)

♡プラハ!/rebelove(チェコ)
♡潮風のいたずら/overboard(米)
♡美しいひと/la belle personne(仏)
♡ヘザース/heathers(米)
○リアリティ・バイツ/reality bites(米)
○ルビー・スパークス/ruby sparks(米)
○乙女の祈り/heavenly creatures(NZ)
△今夜はトークハード/pump up the volume(米)*




2014/01/14

2013年劇場鑑賞映画リスト

あまりの余裕のなさで、こちらのブログかなり久々で
約半年ぶりの更新。新年を迎えておりました… >_<
引き続き、こちらもどうぞよろしくお願いします!

映画メモも全然書いてなくてどんどん記憶が薄れてるので、
せめて昨年鑑賞した作品リストだけでも備忘録として、
鑑賞した日付順に書き留めておきます。
昨年の劇場鑑賞数、たった21作でした!

(上半期)
○2月鑑賞
1. ザ・フューチャー/the future ☆☆☆1/2 
2. ルビー・スパークス/ruby sparks ☆☆☆2/3
3. ムーンライズ・キングダム/moonrise kingdom ☆☆☆
○4月
4. ヒッチコック/hitchcock ☆☆☆1/2
5. ザ・マスター/the master ☆☆☆
6. ホーリー・モーターズ/holly motors ☆☆☆
○5月
7. L.A.ギャングストーリー/gangster squad ☆☆☆1/2
○6月
8. イノセント・ガーデン/stoker ☆☆☆
9. セレステ&ジェシー/celeste and jesse forever ☆☆☆☆
10. ローマでアモーレ/to rome with love ☆☆☆☆
11. タイピスト!/populaire ☆☆☆☆

(下半期)
○7月
12. 華麗なるギャツビー/the great gatsby ☆☆☆1/2
○8月
13. ニューヨーク、恋人たちの2日間/2 days in New York ☆☆☆☆
14. 最後のマイウェイ/cloclo ☆☆☆☆
15. ノーコメントbyセルジュ・ゲンスブール/
      no comment by serge gainsbourg ☆☆☆
○10月
16. わたしはロランス/laurance anyways ☆☆☆2/3
17. ムード・インディゴ/mood indigo ☆☆☆1/2
18. 危険なプロット/dans la maison ☆☆☆☆1/2
○12月
19. ウォールフラワー/the perks of being a wallflower ☆☆☆2/3
20. オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ/only lover left alive ☆☆☆1/2
21. ブリングリング/the bling ring ☆☆☆

♦総評
絶対外せないと思う作品は大体鑑賞出来たけど、ここ数年、
冒険せず主流作品しか見てないような気もします。。
もっと色んなジャンル見たい!という意欲、大事にしなきゃ。
※リンク先、音が出る+容量の重いサイトもあるのでご注意!

♢ストーリー的には
危険なプロット」が一番面白かった。
(昨年もアルモドヴァルの「私が、生きる肌」絶賛してたし、
 倒錯系サスペンスが好きみたい。オゾンもアルモドヴァルも
 どっちも好きだし♡)
セレステ&ジェシー」「最後のマイ・ウェイ」も良かった。
ローマでアモーレ」「ニューヨーク、恋人たちの2日間」は
 軽快コミカルでオモロかった。
 
♡ファッション的には
タイピスト!」「ルビー・スパークス」「ギャツビー」。
 特に「タイピスト!」はファッションの魅力はもちろん、
 ストーリーもコミカルで面白かったし、全体的に好き。
 映画祭で監督・主演女優のトークイベントも見られた
 特別感もあったせいか、印象深い。
 ロマン・デュリスが来日しなかったのは残念だけど。。

my best パンフは…
♡タイピスト!
IGでアップしてる人、めちゃめちゃ多かったですよね^^
(私もその一人ですが…)

  タイプ型で開くとこんな感じ↓

☆the future もvivid pinkの表紙とサイズが好き♡

少しずつ記憶を辿りながら各作品のショートメモを、
可能な範囲で改めて書き記して行きたいと思います。

2013/07/28

旧作「ギャツビー」と1920年代の女たち


別ブログで既出ですが、ついでに以前描いた旧作「ギャツビー」と
その関連のイラスト作品をアップしたページリンクをまとめました。
ご興味ありましたら、合わせてご覧下さいませ♪

○デイジー&フラッパー・ガール→
○マリオン・デイヴィス→
○ルイーズ・ブルックス→
○その関連を絵にしたグッズなど→

新旧「華麗なるギャツビー」比べ



7.3 鑑賞 @TOHOシネマズ梅田 

こちらのブログ自体久々の更新で、映画メモも久々。
鑑賞してからだいぶ経ち、世間のギャツビー熱も醒めた頃かな。
サラッとFBでメモ書きしようと思ったけど色々書き留めて
おきたいので、こちらに残しておきます。
映画以外のことも諸々書いたので、かなり長くなりました。
改めて旧作(74年版)と比較して感想書こうかと思ったら、
録画した旧作のDVDどっかいってしまったので記憶を頼りに。

新旧それぞれ善し悪しあり。簡潔な感想として、
新=ゴージャス&動、ミュージカル風エンタメ作品。
旧=新作に比べるとオーソドックスでメロドラマ風だけど、
雰囲気やファッションで20'sぽさはこっち。
ベースは一緒だけど、全然違うアプローチで楽しめた。

映像は対照的で、ハイテクで凝ってて色彩感覚が現代的な新作、
旧作はサラ・ムーンのようなノスタルジックで繊細な美しさ。
旧版はストーリーを知らず初めて見たので、後半のドロドロな
展開にちょっと戸惑ったけどサスペンスっぽくハッとした!

キャラクターとして、インパクトあったのは、
ギャツビー=新>旧、デイジー=旧>新、ニック=新>旧、
ジョーダン=新>旧、トム=旧>新 
全般的にキャラは新作の方が魅力度高かったかも。

ギャツビーは、表情や感情豊かなディカプリオが圧勝。
レッドフォードはエレガント過ぎて野心的要素が薄かった。
忘れられず思い続けたかつての恋人デイジーと再会シーンで
小学生みたいにモジ男なシャイボーイが後半は強引で
感情的になり、人格差が激しく振り幅広くて面白かった。
カッコ付けてるけど本当は不器用で人間らしいギャツビー
一面が見られて良かったし、カッコ良くはなかったけど、
多分十数年ぶりにレオくんに好感持てた。
勿体ぶって登場するこのドヤ顔のシーンは笑けた。

レッドフォードはギラギラした野心や成り上がり感がない、
とゆーか、野心家として形成過程のエピソードが少なく、
ギャツビーとデイジーの甘美なラブロマンス感が強かった。
今作はデイジーを本気で好きだったんだろうなと思いつつ、
高嶺の花であるデイジーを通し、上流社会への並みならぬ
執着が感じられた。

トビーが演じたニックも、控えめながらも存在感あって
人の良さが出てて適役(同意見の人多いと思うけど)。
サム・ウォーターストンの時は脇役感強くて、
ギャツビーの引き立て役で存在感薄かった。
ファッションはギャツビーの伊達男ファッションより
ニックのアイビーな方がキュートで好み。
ボウタイ&タンタンヘア、くりくり目でアヒル口が
Pee Wee Hermanぽくてちょっとオネエっぽかったw

デイジーの俗っぽいビッチ感はミアの方が強烈で、
切り替えの早さとか見た後の嫌悪感が強かった。
キャリーは彼女のほんわかした雰囲気のせいか、
あまり身勝手な悪女感がなく、脆くて弱い女な感じ。
その分インパクトも弱かったけど。
キャリー自身は聡明な感じがするので、もしかしたら
デイジーの雰囲気じゃないのかも。
デイジーとジョーダンは対照的なキャラなんだけど、
ジョーダンが美し過ぎて(多分女性受けする美しさかな?)
デイジーよりジョーダンの印象が強い。。

ジョーダンを演じたニューカマー、エリザベス・デビッキ♡
絶頂期の頃のウィノナ・ライダー風のルックス+
モデルのような体型で美しさを存分に見せつけ、
長身でトビーと並んで歩く姿は恋人同士と言うより、
ペットを連れ歩く飼い主な感じが面白かった。
ジョーダンの衣装はゴージャスで見応えあったけど、
デイジーの衣装は旧版の方が20sぽくて好みかも。

映画としてインパクトがあって見やすいし、
原作に沿ってギャツビーの過去が描かれて良かったけど
(実父の登場で事実を最後に持って来て泣けたのは旧作、
それぞれ見せ方が違ってどっちもいいとこある)
年代設定の点ではちょっと引っ掛かりがあった。
時代物の原作を現代風アレンジするのはこの監督の特色で、
ロミジュリ(現代のブラジルに舞台を置き換えて新鮮だった)
やムーランルージュは良い方向にアレンジされてたけど、
今作はヒップホップや重低音がクラブっぽくて、
「ジャズエイジ」なのに全然ジャズじゃないし、
20年代風にしてる現代映画という印象。
年代物を描いた作品は、その時代の雰囲気を重視しちゃう。
もう一回、旧作を見直して比較したいです。

旧作を見た時は、ヒロインのミアと20年代ファッションの
興味がメインで見てたけど、今回は原作を読んだり、
色々な媒体で豊富な情報を得た上で、世界恐慌前後の
時代背景を反映させて書かれたと意識して見たので、
感じ方も少し変わったような気がする。

村上春樹の翻訳版の原作を読み、あとがきで前半は
この作品への村上氏の熱い想いが長々と書かれてて
ほぼ覚えてないけど(とりあえずこの作品が大好きらしい)、
後半はフィッツジェラルドについて書かれていて、
彼の情報が得られたので後半の方が興味深かった。

以前は原作者フィッツジェラルド=ニックの視点という
見解で作品を見たのだけど、フィッツジェラルドの
バックグラウンドから、彼自身がニックとギャツビー
双方のモデルであり、デイジー悪妻と言われるゼルダが
投影されているようで、生活をヒントに作品を生み出す
タイプの作家だったそうです。

お嬢様育ちでフィッツジェラルドを振り回し、お金を浪費し、
執筆の邪魔をしたり、浮気したり、挙げ句に精神を煩って
心配させて、フィッツジェラルドの方が早死にして、
才能ある人を支えず好き勝手に生きた酷い女!だけど、
彼には作品のインスピレーションとして必要なミューズだった
支え合って成長するのが理想だけど、共倒れして破滅した
哀しい結果になっても、互いになくてはならない存在で
共依存だったなんて、辛いけどちょっと羨ましい関係。

ギャツビー執筆以前の若い頃から、若者向けのキャッチーな
流行作家として売れっ子だったけど、文学作品として残る
名作を作りたいと本腰入れて書いたこの作品、生前はあまり
ヒットせず、死後だいぶ経ってから世界的に評価されたそう。
名が残る大作家になって本望と思うけど、死後評価されるの
哀しいな。。もっと早く認めてあげたら良かったのに。
けどそういう人も惹かれる、ゴッホやヘンリー・ダーガーとか。

6月に東京行った時、プラダ南青山で見たギャツビー衣装展、
予想以上に見応えあって良かったです
ちなみに、ジョーダンのは今回取り寄せ出来なかったらしく残念。

ズラリと並ぶ衣装。
この人の衣装が一番好き。色やフォルム、ヘッドドレスも。
バックショットも美しい。
パーティーの客人で映画スターの設定らしいです。

このドレスこそ、旧作のデイジーのグリッターなラメドレスっぽい!

このデコラティブなヒールシューズ素敵だけど、
このデザインは20sじゃなくて現代的。
































2013/03/03

spring's comin' & happy gift from paris

3月に入りました。2月は短く濃くて早かったけど、
今月も展示の準備などで早々に過ぎて行きそう。ガンバロ!
最近時々立ち寄る大阪駅前ビルのリーズブルな花屋さんで買ったお花。
仕入れ日だったのと春が近いせいか、花の種類が多くて、
春が近付いてるのかな〜とちょっと嬉しくなった。

今回は好きなピンクカラーと春らしくミモザ。
最近ハマってるラナンキュラス、ディープピンクのガーベラ、
しっかりして大きく、花びらが縁取りされたカーネーション
(スプレーでなく、このタイプのカーネーション好き♡)

ミモザは買った当日は明るい黄色でフサフサ可愛かったのに、
翌日この写真に撮った段階であっという間にドライになってた…> <
こんなに短命だったっけ?手入れの問題?
でも、こんな風にオブジェ的にするとドライミモザも可愛い。

ミモザと言えば、3年前のバースデーにパリの友人カミーユから
もらったのを思い出す(このミモザ、花がしっかりモリモリしてて可愛い)

そして、数日前タイムリーにカミーユから届いた贈り物。
マカロンで出来たエッフェルのタペストリー!

彼女自身はシックでシンプルなテイストだけど、
私好みにラブリーテイストでセレクトしてくれて嬉しい。
les parisettesってショップで買ってくれてオススメらしく、
今度パリに行く時は連れて行きたい!って:)
こちらはカミーユお手製のお花のブローチ。
彼女の自宅にあったユニークでキュートなお手製ぬいぐるみ。
コウモリってのが独特なセンスで面白い。
叔母さんから譲り受けたヴィンテージの裁縫ボックスが、
ボックスも中に入った数々のヴィンテージボタンも素敵で、
写真に撮り収めるのを忘れてしまったのが悔やまれる。。
直島を大プッシュしてくれたのも彼女でした。
今月はパリ特集の雑誌多く書店でも目にするので尚更、
久々にパリに再訪したくなって来たな〜!

 阪急スーク特設出張販売のヴィンテージパーツショップにて
購入したヴィンテージ・ビーズのパーツ。
欲しい物だらけで物欲止まりそうになくてヤバかったけど、
(リバティプリントのカット生地やヴィンテージタッセルなど)
あれこれ使えそうなものに絞った結果これだけになった☆

(自分の星回りが)今年はリセットの年らしく、3月に一つの区切りを付け、
4月から新たな(まさにリセット)生活に入ります。
色々考えることも増えるけど、ひとまず4月の展示と、
続いて6月に東京で参加予定の展示(いつもと違うスタイルで)
もあるのでしばらく制作に集中!何らかの良い結果に繋がるように
したいという思いと共に、楽しんで制作したいと思います。

4月の展示DM印刷が完了し到着したのでその告知と、
FBで書いてたスペインの方の経過報告も届いたので、
追々アメブロの方でアップしたいと思います。